株式会社KOIYAL は、令和8年度「みちびき地域課題ハッカソン」を開催します。準天頂衛星「みちびき」に対応した QZ1 受信機で取得する“実測の位置情報”を使い、全国の高専生が自分のまちの困りごとを解決する Web アプリを、チームで企画・開発・発表する取り組みです。分からないことがあっても現役エンジニアがメンターとなって0からアプリ開発までサポートします。最終発表は長岡高専に集まって実施し、旅費交通費は無料です。現在、参加者を募集しています(募集期間:5/25〜6/12)。

みちびき×地元 みちびきハッカソンのキービジュアル。高精度位置情報で自分のまちをもっと良くしよう、募集期間5月25日〜6月12日

テーマ:みちびき × 地元 〜 高精度位置情報で自分のまちをもっと良くしよう 〜

詳しい内容は参加者向けの特設ページにまとめています。本記事ではその概要をご紹介します。


「位置情報があれば解決できる地域の困りごと」を、実機で形にする

各チームが「地域の課題」をテーマに、QZ1 受信機から取得できる NMEA 形式の測位データを活用し、地域課題の発見・記録・可視化・共有を行います。テーマは防災・通学・交通・観光・空き家・獣害・バリアフリーなど自由です。

このハッカソンは、2020年から続く「みちびき × 高専」連携プロジェクトの流れを汲むものです。前回からの変更点として、前回は災害・危機管理通報サービスに特化したハッカソンでしたが、今回はそこから一歩進め、QZ1 から得られる“実測位置情報”を地域課題に活用することを標準ルートとしています。リアルタイム連携・QZQSM 解析・Deck.​gl による高度な可視化は、挑戦したいチーム向けの「発展課題」として扱います。


こんなことが体験できます

参加者は、受信機の接続から地域課題を解決する Web アプリの発表まで、一連の開発フローを体験します。

地域の困りごとを位置情報で見える化する5ステップ:地域課題を見つける、QZ1で位置情報を取得する、NMEAデータをCSV/JSONに変換する、地図アプリに表示する、Webアプリとして発表する

  1. QZ1 受信機を PC に接続し、実際の測位データを取得する
  2. NMEA 形式のデータを読み解く
  3. 緯度・経度・時刻・衛星数・HDOP などを取り出す
  4. 取得したデータを CSV や JSON として扱う
  5. 地図上に位置情報を表示する
  6. 自分の地域の課題と結びつけて、Web アプリとして形にする
  7. 現地で試し、地域の人・先生・友人などからフィードバックを得る
  8. 最終発表で、実測データと地域課題への活用方法を説明する

開催概要

オンライン講義から合宿での最終発表まで、段階的に開発を進めます。

スケジュール:募集5/25〜6/12、オンライン講義6/23〜7/2、メンタリング7/3〜8/31、オフライン合宿9/1〜9/4、最終発表9/4

フェーズ 期間 内容
募集 5/25〜6/12 参加申込受付
オンライン講義 6/23〜7/2 全6回×90分の技術講義・ハンズオン・企画発表
メンタリング期間 7/3〜8/31 オンラインで進捗サポート(1〜2週間に1回程度)
オフライン合宿 9/1〜9/4 長岡高専でフィールドテスト・集中開発・最終発表(旅費交通費無料)

オンライン講義(全6回)は、みちびきの基礎から、QZ1 の有線接続と NMEA データの理解、Leaflet.js での地図表示、地域課題への接続、MVP 設計、企画発表まで、段階的に学べる構成です。各回90分。参加できない日があってもOK。講義動画を送付するので安心してください。 メンタリング期間中は現役エンジニアのメンターがサポートします。


対象・参加条件

対象は高専生。本科1〜5年生・専攻科1〜2年生、1チーム最大3名、6グループ程度、参加者1名につきQZ1受信機1台貸与、Windows/macOS対応

  • 対象:高専 本科1〜5年生・専攻科1〜2年生
  • 定員:6グループ程度・1チーム最大3名
  • 機材貸与:参加者1名につき QZ1 受信機を1台貸与(PC と MicroB ケーブルで有線接続して利用)
  • 対応 PC:Windows / macOS の両方に対応

参加にあたっては、ノート PC・データ通信対応の MicroB USB ケーブル・Discord アカウントをご準備ください。充電専用ケーブルでは PC が QZ1 を認識できない場合があるため、データ通信対応のケーブルを各自でご用意ください。


作れるもの(プロダクト例)

テーマは自由ですが、たとえば次のようなプロダクトが考えられます。

  • 通学路ヒヤリマップ:危険な交差点・見通しの悪い場所・夜間に暗い場所などを調査し、地図上に可視化
  • 地元おすすめルートジェネレーター:地元民おすすめスポットを QZ1 で精密に位置登録し、徒歩ルートを生成
  • 空き家・空き地マッパー:空き家や未利用地を位置記録し、まちづくり議論のベースに
  • バス停ミスマッチ検出器:地図上のバス停位置と実際の位置を QZ1 で計測・比較し、ズレを可視化
  • 野生動物出没マップ:クマ・シカ・イノシシなどの目撃情報を高精度位置とともに記録・共有(公開範囲に配慮)
  • バリアフリーマップ:段差・坂道・狭い歩道・危険な横断箇所を記録(位置が少しズレると意味が変わるため高精度と相性がよい)
  • 除雪・積雪危険ポイントマップ:雪国向けに、除雪されにくい道・滑りやすい交差点・雪で見えにくい側溝を記録
  • 校内・キャンパス屋外設備マップ:AED・消火器・外灯・駐輪場・バリアフリールートなどを記録

審査・表彰

最終発表は、5項目・計100点で審査します。

項目 配点 観点
地域課題の的確さ 25点 実在する課題を具体的に捉えているか。当事者の声を聞いたか
位置情報の活用度 25点 QZ1 の実測データを用い、精度の限界を理解したうえで活用しているか
完成度 20点 動くプロダクトとして機能するか。MVP として成立しているか
プレゼンテーション 15点 課題・解決策・デモ・検証結果の流れが分かりやすいか
発展可能性 15点 他の地域にも展開できるか。継続利用や社会実装の見込みがあるか

表彰は、総合賞のほか、防災・安全賞、技術チャレンジ賞、ベストフィールドワーク賞を用意しています。


よくあるご質問

Q. プログラミング初心者でも参加できますか? もちろん参加可能です。全6回のオンライン講義で、みちびきの基礎から地図表示・データ変換まで段階的に学べます。録画した動画も送付するので復習も可能です。メンタリング期間中は現役エンジニアのメンターがサポートします。

Q. チームで参加するのですか? はい。1チーム最大3名・6グループ程度を想定しています。チームで1つのテーマに絞り、地域課題を解決する Web アプリを企画・開発・発表します。

Q. 参加できない日があっても大丈夫ですか? 大丈夫です。オンライン講義は録画して皆さんに送付します。オフラインの日程は可能な限り参加していただきたいですが、事情によって欠席でも問題ありません。

Q. オフライン合宿とは何ですか? 新潟県にある長岡高専に集まり、最終調整や発表を行います。旅費交通費は無料です。


参加申込

参加のお申し込み・ご相談は、下記の申込フォームから受け付けています。スマートフォンの場合は QR コードからもアクセスできます。

みちびき地域課題ハッカソン 特設ページを見る

参加申込フォームへ

みちびき地域課題ハッカソン 参加申込フォームのQRコード

主催・会場など詳細は、お申し込み後にご案内する募集要項をご確認ください。


みちびき × 高専の取り組みについて

株式会社KOIYAL は、2020年から続く「みちびき」を活用した次世代人材育成の取り組みに、企画・運営の立場で携わってきました。衛星測位や災害危機通報をテーマにしたアイデアソン、技術習得のための教材開発、そして実機を用いたハッカソンへと、年々ステップアップしながら高専生の創造力を育んでいます。

前回の災危通報ハッカソンの様子は、高専生9名が「みちびき」災危通報ハッカソンで防災プロダクト開発に挑戦 でご紹介しています。あわせてご覧ください。