無料のローカル文字起こしアプリ「Local Transcriber」0.7.1を、2026年10月25日に公開しました。
Local Transcriberは、会議の録音や音声・動画ファイルの文字起こし、要約をPC内で行うデスクトップアプリです。音声・用語集・文字起こし・要約を外部へ送りません。無料で、APIキーや会員登録も不要です。
今回の0.7.1では、文字起こしの安定性を改善しました。Mac版では、DMGを開いた後に何をすればよいか、画面を見ながら進められるようにしています。
Local Transcriber 0.7.1を製品ページからダウンロードする

画像は、ファイルを選んで文字起こしを始めるアプリの画面です。
0.7.1で変わったこと
Mac版のインストール手順をDMG内に表示
Mac版のDMGを開くと、Local TranscriberをApplicationsフォルダへドラッグする画面が表示されます。アプリとApplicationsフォルダの間に矢印を置き、どこへ移動すればよいかを一目で確認できるようにしました。
同じ画面に、初めてアプリを開くときの許可手順も掲載しています。ブラウザで説明を探さなくても、DMGを開いた画面で次の操作を確認できます。

画像は、0.7.1のMac版DMGを開いたときに表示されるインストール画面です。
文字起こしの安定性を改善
ファイルを読み込んだときと、アプリ内で録音を終えた後の文字起こしについて、安定性を改善しました。
0.7.0を利用している場合は、アプリの画面に新しいバージョンのお知らせが表示されます。自動更新は行わないため、製品ページから0.7.1をダウンロードし直してください。
これまでに保存した設定・用語集・ダウンロード済みのモデルは、そのまま使えます。
最初の配布から追加してきたこと
Local TranscriberをGitHubで初めて配布したのは、2026年7月11日の0.5.0です。録音済みファイルの文字起こしから始まり、会議の録音、オンライン会議の音声、用語集、話者分離へと機能を増やしてきました。
| バージョン | 公開日 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 0.5.0 | 2026年7月11日 | Windows・macOS向けのPC内文字起こしと要約。対応MacではApple Intelligenceを優先。AGPL-3.0のオープンソースとして公開 |
| 0.6.0 | 2026年8月3日 | アプリ内のマイク録音、タスクトレイ常駐、マイク選択、書き出し先フォルダの指定、文字起こしモデルの手動アップグレード |
| 0.7.0 | 2026年10月22日 | PCの再生音声とマイクの録音、用語集、試験的な話者分離、メモリ32GB以上でTurboモデルを自動選択、新しいバージョンの通知、Linuxテストビルド |
| 0.7.1 | 2026年10月25日 | Mac版DMGの案内画面を追加し、文字起こしの安定性を改善 |
0.5.0では、文字起こし結果をPC内のAIで要約し、SUMMARY.TXTとして保存できるようにしました。
0.6.0では、別の録音アプリで音声ファイルを用意しなくても、Local Transcriberから会議を録音できるようになりました。録音を停止すると文字起こしが始まり、対応環境では要約までPC内で処理します。
0.7.0では、対応するWindows・Macで、PCから再生される相手の声と自分のマイクを合わせて録音できるようになりました。会議に録音用のボットを参加させる必要はありません。録音を停止した後に、PC内で文字起こしします。

図は、オンライン会議の音声とマイクを録音し、PC内で文字起こしするまでの流れです。映像は保存しません。
会議・インタビュー・講義に使えます
Local Transcriberには、録音済みの音声・動画ファイルを読み込む方法と、アプリからマイク録音を始める方法があります。
会議では、マイクを選んでアプリ内から録音できます。Windows 10/11とmacOS 14.2以降のパッケージアプリでは、PCで再生中の音声も一緒に録音できます。オンライン会議が終わったら録音を停止し、文字起こし結果を確認します。
インタビューでは、相手の名前や会社名、製品名を用語集へ登録してから文字起こしできます。用語集は最大500文字で、ファイルと録音の両方に使えます。登録した表記が必ず反映される機能ではないため、名前や数値は元の音声と見比べてください。
講義や長時間の録音は、音声・動画ファイルをアプリへドラッグして文字起こしできます。結果はTXTのほか、字幕に使えるSRT・VTT、タイムスタンプ付きのJSONで保存できます。対応環境では、文字起こし結果の要約もPC内で作成します。
話者分離を有効にすると、「話者1」「話者2」のような番号を結果と書き出しファイルへ付けられます。試験的な機能で、利用には対応する追加ライブラリと8 GiB以上のメモリが必要です。人の名前は特定せず、短い発言の交代や同時発話では誤る場合があります。
必要なモデルを準備した後の文字起こしは、オフラインでも利用できます。初回セットアップ、利用者が選んだモデルの更新、アプリの新しいバージョンの確認では通信が発生します。
メモリ別のモデルの目安
新規セットアップでは、アプリがPCのメモリ量を確認し、文字起こしモデルを自動で選びます。8GB未満はTiny、8GB以上16GB未満はBase、16GB以上32GB未満はSmall、32GB以上はTurbo(large-v3-turbo)です。
初回にダウンロードするモデルの大きさは、Tinyが約75MB、Baseが約145MB、Smallが約466MB、Turboが約1.62GBです。大きいモデルほど文字起こし精度の向上が期待できますが、処理に時間とメモリがかかります。
Windows・Linuxの参考例
| PCのメモリ | 選ばれるモデル | 初回ダウンロードの目安 |
|---|---|---|
| 8GB | Base | 約145MB |
| 16GB | Small | 約466MB |
| 32GB | Turbo | 約1.62GB |
Windows・Linuxでは、搭載メモリの一部がシステムに予約され、アプリから見える容量が表示より少し少なくなることがあります。そのため、8GB、16GB、32GBちょうどのPCでは、表より一段軽いモデルが選ばれる場合があります。8GBではTiny、16GBではBase、32GBではSmallです。
Macの参考例
Apple Silicon搭載Macでは、ユニファイドメモリを基準に選びます。
| ユニファイドメモリ | 選ばれるモデル | 初回ダウンロードの目安 |
|---|---|---|
| 8GB | Base | 約145MB |
| 16GB | Small | 約466MB |
| 24GB | Small | 約466MB |
| 32GB | Turbo | 約1.62GB |
表は参考例です。実際に選ばれたモデルは、アプリの設定画面で確認できます。導入済みのモデルはそのまま使い続けます。設定の「より良いモデルを確認」を選ぶと、このPCに合う上位モデルがある場合だけ、確認してから切り替えられます。
Macで初めて開くとき
Mac版はApple Silicon搭載Macが対象です。Appleの公証を付けていないため、初回起動時だけ許可の操作が必要になります。
- DMGを開き、Local TranscriberをApplicationsフォルダへドラッグします。
- ApplicationsフォルダからLocal Transcriberを開きます。
- 警告が表示されたら「完了」で閉じます。
- 「システム設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」を選びます。
- 画面を一番下までスクロールし、「セキュリティ」にある「開く」を押します。
- 確認画面で「このまま開く」を押します。
- Macのログインパスワードを入力します。
この操作が必要なのは最初の1回だけです。2回目からはApplicationsフォルダにあるLocal Transcriberを普通に起動できます。
0.7.1のダウンロード
0.7.1では、次の配布ファイルを用意しています。
- Windows 10/11(x64)向けZIP:291.5MB
- Apple Silicon搭載Mac向けDMG:231.7MB
- Linux x86_64向けテストビルド(tar.gz):305.2MB
Windows版はZIPをすべて展開し、フォルダ内のLocalTranscriber.exeを起動します。Mac版でPCの再生音声を録音する場合は、macOS 14.2以降が必要です。Linux版はUbuntu 22.04以降のx86_64を対象としたテストビルドです。
Local Transcriberは無料で、会員登録やAPIキーは必要ありません。音声を外部へアップロードせずに文字起こししたい方は、製品ページからお使いのOSに合うファイルをダウンロードしてください。